マヌルネコは想像を絶する可愛らしさ
先日、名古屋市にある東山動物園に行く機会があった。
様々な動物がおり、例えばコアラやライオン、ゴリラなどの、子供達に人気の動物のほか、キンカジューや、ここにしかいないというラーテルという珍しい動物までいた。
しかし、その中でも一際可愛らしい動物がいた。その名も、マヌルネコ。これがその姿だ。
マヌルネコは、どうやら1500万年前にはすでに現れていたらしく、世界最古の猫とも言われている。
シベリア南部から、チベット、アフガニスタン辺りに生息しており、「マヌル」とは、モンゴル語で、「小さいヤマネコ」という意味だそうだ。
丸っこくて、モフモフなその姿は、どこにでもいるイエネコとほとんど変わらない。むしろ丸さはマヌルネコが優っており、顔を押し付けたくなるくらいだった。
普通のネコと比べて、足が短く、マンチカンのような風貌。毛は長く、寒い地方で暮らすことは、これを見てもよく分かった。
しかし、驚くべきはその鳴き声だった。全く猫たる鳴き声ではなく、低く篭った鳴き声で鳴いている。
普段はおっとりした性格であるのか、この動物園で飼育されている2匹とも、おとなしく座っていたが、近くに鳥を見つけると、忙しなく動き回っていた。
檻が設けてあり、決して鳥が中に入ってくることは無いのに、忙しなく動き回るその姿が、なんとも言えず愛らしかった。
しかしながら、こんな可愛らしいマヌルネコも、毛皮目的の乱獲により、一時期数を減らしたそうで、現在は準絶滅危惧種に指定されている。
最近、マヌルネコの人気がじわじわと増えてきている。
この前書店に行った際には、マヌルネコの写真集のようなものまで発売されていた。ペラッペラの本であったが、2000円ちょっと。
少し前には、ダーウィンが来たでマヌルネコが紹介されていた気もする。
ネコの飼育頭数が、イヌを上回ったとされる最近において、マヌルネコの人気上昇は必須か。
かくいう自分もマヌルネコの可愛さに取り憑かれてしまった。