自転車旅(最終日) 清水市良いとこ
最終日
本日はいよいよ自転車旅の最終日。
20時ごろには下宿先へ帰宅するために、昼過ぎの電車には乗らなければならない。
新幹線を使えばすぐにつくのだろうが、なんせ少ないお金を移動費に使うのは気が引けるので、青春18きっぷで帰ろうと思う。
最初は組み立てるのにあれほど苦労した自転車も、もう手慣れた手つきで組み立てることができる。
今日の目的地は清水駅。
静岡駅から南へ進み、海岸沿いへ出て、そこからまっすぐ三保の松原まで進み、清水駅方面へ向かう。
海鮮丼を最後にいただいて、下宿先へ帰ろう。
三保の松原まではおよそ10キロ少し。
自転車でいけば1時間もあれば着くだろうなと想像していた。
しかし、その日は向かい風が強く、うまく自転車が進まない。諦めて少しづつ進むことにした。
今日は天気があまり良くなく、富士山も裾野さえ見えていない。晴れていれば海も綺麗なのだろうが、それも残念だった。
久能山東照宮の辺りには、いちご狩りに関する施設が多くあった。車で来ていたら寄っても良かったが、時間の関係で久能山東照宮も、いちご狩りも遠慮しておいた。
ちょうど、上の写真を撮っていたころ、1人の中年のおじさんに声をかけられた。
なんでも、週に何回か定期的にこの辺りを自転車で周っているんだとか。
行き先が同じということで、ご一緒させてもらうことにした。
風の中でもぐんぐん進んでいき、当初は早く行ってくれないかな、、などと思っていたが、後になってとても感謝している。
三保の松原へ行くと、観光客があまり来ない富士山がよく見える穴場へ連れて行ってもらい、そこから先も周辺の名所などを細かく教えてもらった。
一富士二鷹三茄子という言葉があるが、それは徳川家康の好んだものの順位であるらしく、一に富士山、二に愛鷹山、三に地元の茄子という意味だとか。愛鷹山は富士山の近くにある山で、徳川家康が鷹狩りに使っていた山である。
三保の松原からの富士山。結局富士山は全く見えなかった。本来なら写真中央あたりに見えるはずだった。
そのあとエスパルスドリームプラザへ行くと、そういえば清水市はちびまる子ちゃんにゆかりのある場所だと思い出した。
ドリームプラザにはまるちゃんのコーナーが大々的にプロデュースされており、子供連れで溢れていた。
そしてこの海鮮丼、なんとそのおじさんにご馳走させていただきました。
清水市の名所を事細かに教えていただいたことに加えて、海鮮丼まで、、、ご馳走さまでした!!
清水駅へ向かう途中、もともと線路だった場所を教えてもらった。昔は造船の街だったらしく、造船業の衰退とともに、鉄道も廃止に。
その昔の様子を垣間見ることができた。
3日間の自転車旅の終わり
おじさんに清水駅近くまで送ってもらったあと、13時の清水駅発の電車に乗り、下宿先の駅へ20時ごろ到着した。
出発前に嫌いだった自転車はすっかり好きになった。自分のクロスバイク買おうかな。
自転車旅はしんどくもあり、様々な人に助けてもらった旅でもあった。
特に静岡県の人の暖かさに触れました。
気候が暖かくなると心も暖かくなるのか。
これにて旅終了です。
何より無事に帰れて良かった。。